2023-11-10

結露対策

11月になっても暖かかったですが、いよいよ平年並みと言いますか寒くなってきました。日中は日差しが暖かくても、朝晩は特に冷えるようになりましたよね。今年もまた冬が来るか。

このような時期になるといよいよ「結露」が発生します。「結露」とは空気中に含まれる水蒸気が、冷たい面(冷たい飲み物の入ったコップや寒い季節の外気に面する窓や壁等)に触れることによって冷やされ、温度が下がると空気中に水蒸気として保つことができる量が少なくなり、保持できなくなった分が水滴に変化する現象のことです。

壁の断熱性能が低いと低温になりがちな北側の部屋では結露が発生し、家具の裏等見えないところ(空気が流れない場所)でカビまで発生してしまうという事態になります。

結露を抑えるには空気中の水蒸気量を減らすか、断熱性能を上げて空気が触れる面の温度を下げないといった対策が必要となります。

ですが、空気中の水蒸気量を減らすというのはけっこう難しくて、夜誰もいない居間など冬場は湿度40〜50%ぐらいになるかもしれませんが、家族4人ぐらいで寝ている寝室などでは湿度80%になったりもします。

またエアコンは空気を乾燥させますが、石油式のファンヒーターなどは灯油を燃やす際に水蒸気が発生します。キッチン等で煮炊きをする際も換気扇を使わないともちろん水蒸気が大量に発生しますしね。

そもそも結露が発生しない湿度となると40%よりも下回らないとダメらしく、そうなってくるとインフルエンザやお肌の調子など、そういった面で問題があり、湿度を下げるという対策はあまりにも現実離れしているかと思います。

そんなわけで、断熱性能を高めるという方法に行き着くのですが、既存住宅で簡単にできる方法というのが「内窓設置」です。樹脂製のペアガラスのサッシを今ある窓の内側にもう一つ設置するという方法です。

夏は窓を2回開けなければならないのですが、冬場、熱は窓から一番逃げていくので、部屋も暖かくなりますし、結露もほとんどしなくなります(外気に面した窓の結露も部屋からの水蒸気の流入が減るので準じて減ります)。費用は多少かかりますが、簡単に工事ができて、効果もあるとても良い方法かと思います。

また、時代は「省エネルギー」!!政府もそこに関しては力を入れてますので、今年度の補助金は既に使い切ってしまったのですが、来年度にもこうした内窓設置に対する補助金がまた取られるようです。

冬、お家の中が寒い、結露で困っている等ありましたら是非とも検討していただきたい「内窓設置」です。

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