2024-03-19

足場・作業環境は重要です

いい仕事にはいい足場。

これは仕事をしている上で、常々思うことです。足場は「仮設」と呼ばれる工事であり、工事中にのみ存在するものですが、とにかく足元の状況ってのは意識的にも無意識的にも仕事の良し悪しに影響してきます。(高所の足場だけではなくて、地面のぬかるみや水たまり、傾斜地なんかも注意です)

「仮設」なので、簡単な工事の場合にはついつい必要ないと削ってしまいたくなりますが(御見積的にも小工事の場合は、本体工事よりもかかったりするので気が引けます)、ここを甘く見ると工事の難易度が急上昇します。なので安全のためにも、ちょっとした工事でもちゃんと設置したいものです。

お客様がご自分でちょっと直したりする場合にも、足場にだけはくれぐれもお気をつけいただきたいです。

安全管理とは0.1%の危険を0.01%にする行為です。

そんな足場ですが、この4月から「一側足場(一足足場)の使用範囲が明確化」「原則として本足場の使用が義務付け」ということになりました。(労働安全衛生規則の法改正

住宅の新築現場ではほとんどが狭い場所でも設置が容易でコストも安く済む一側足場だったのではないかと思うのですが、今回、転落事故のデータ等により法改正、本足場の義務化となった模様です。

人間の「注意力」に頼るのではなくて、設備からのシステム的な力で事故を防ぐということですね。

足場は仕事の質や安全にかなり関わってくるのでそれ自体は良いことと思いますが、これによって現在の材料高や人件費の高騰による建築費の高騰にますます拍車がかかるのではと懸念してます。

懸念しているといっても義務化なので、それに従うしかないのですが、またまたお施主様にご協力いただくことが多くなってしまいそうです、悩ましくてすみません。

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